歯周病治療

歯周病治療|とうごう歯科・口腔外科医院|香取市小見川駅より徒歩9分の歯医者

Periodontal Disease

歯周病治療

歯周病とは

歯周病とは

歯と歯ぐき(歯肉)のすき間(歯周ポケット)から侵入した細菌が、歯肉に炎症を引き起こして、歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてしまい、歯をぐらぐらにさせてしまう病気を歯周病(歯槽膿漏)といいます。成人の約8割が罹患しているとされ、気が付かないうちに進行し、歯科医院を受診した時には、歯を残せないという深刻な状態になっていることも珍しくありません。

歯周病の原因とリスク

虫歯と同じように、常に口の中に存在している歯周病菌です。歯と歯ぐきのすき間の近くに付着した歯垢から産生される、歯周病の毒素によって歯槽骨が吸収してしまいます。虫歯と違い、痛みが出ないことが多く、自覚症状がない状態で、徐々に歯槽骨の吸収が進行していく、非常に怖い疾患です。現在、歯周病が全身に及ぼす影響について、様々な報告がされています。歯周病菌による毒性物質が歯肉の血管から入ることで、その際、炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因となります。炎症性物質は、血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせたり(糖尿病)、早産・低体重児出産・肥満・血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)にも関与しています。
また、歯周病菌のなかには、誤嚥により気管支から肺にたどり着くものもあり、高齢者の死亡原因でもある誤嚥性肺炎の原因となっています。歯周病菌のひとつP.g菌(Porphyromonas gingivalis)がもつ“ジンジパイン”というタンパク質分界酵素はアルツハイマー病悪化の引き金をもつ可能性が示唆されています。(日本臨床歯周病学会ホームページより一部抜粋)

歯周病の症状

代表的な症状は以下になります。

  • 朝起きた時に、口の中がネバネバする
  • 歯を磨いた時に、出血する
  • 口臭が気になる
  • 歯と歯の間に食べ物が良く詰まる
  • 歯ぐきが下がったような気がする
  • 以前より歯が伸びたような気がする
  • 歯がグラグラする
  • 歯が浮いた感じがする
  • 歯ぐきが熟れたトマトのように、真っ赤で、腫れて膿がでる

当院の歯周病治療

※保険診療の流れに準じて治療を進めてまいります。
※歯周病治療の基本は歯磨きです。
※歯周病治療の主役は、歯科医師・歯科衛生士ではありません、患者様自身です。能動的にならないようにしましょう。
※当院にて正しい歯磨きの仕方を学び、ご自宅で実践し、フィードバックを当院で行う。そしてまた修正点を学び、セルフメンテナンスに生かしていく、その繰り返しになります。

歯周病の検査

  1. 口の中の写真を撮影します。
  2. レントゲン撮影して、歯を支える骨の状態を調べます。
  3. 歯科衛生士によって、歯周ポケットの深さを計測し、骨の吸収度を精査します。
  4. 歯のぐらつき度を計測します。

歯周病の予防と治療

口腔清掃指導

1.口腔清掃指導

患者様によって、残っている歯の本数、処置歯、未処置歯数、歯並びの状態は違います。現状のブラッシングでどこが磨けていないのかをよく理解した上で、正しいブラッシング方法を学んでいきます。

スケーリング(歯石除去)

2.スケーリング(歯石除去)

歯石は歯面に付着したプラークに唾液中のリン、カルシウムが混じって石灰化したものです。歯に付着しておりそれ自体の病原性はありませんが、表面がでこぼこしていて、歯垢が付きやすいため、一般的に超音波スケーラーやキュレットスケーラーを使用して取り除きます。

歯周外科治療

3.歯周外科治療

歯槽骨の破壊が大きく、歯周ポケットが深い場合には、ポケットの外から器具で歯垢や歯石を取り除くことは不可能です。このような場合には、歯周外科治療が必要です。麻酔を使用して、歯肉を開いて歯根を露出させ歯垢や歯石を取り除きます。術式は様々で、代表的な手術として、フラップ手術などありますが、症例ごとに検討し術式を決定します。歯槽骨吸収が高度の場合は、フラップ手術+歯槽組織再生療法(リグロス®科研製薬)を行う場合もあります。

メンテナンス

4.メンテナンス

治療が終わった後に継続して、良い状態を維持することをいいます。そのためには、歯科医師のチェックと歯科衛生士による専門的なお口の清掃(クリーニング)を定期的に行います最低でも半年に1回は定期的にチェックを受けましょう。進行した歯周病の治療が終わった方は、1~3ヶ月のサイクルで来院し安定した歯茎の状態を管理していくことが大切です。

治療後の歯周病メンテナンス

歯周病は治療して終わりではなく、治療後のメンテナンスが大切です。
治療が終了してからは、定期的なメンテナンスをすることで自分では気が付かないお口のトラブルを早期発見することが可能です。
ご自宅での歯磨き方法やデンタルフロスの使い方、生活習慣や食習慣の改善などをお伝えさせていただきます。また、新たに虫歯など見つかった場合は、治療を行います。

歯磨きを助けるもの

プラークコントロールは、歯ブラシによる歯磨きが基本です。電動歯ブラシ、歯間ブラシ、舌ブラシ、デンタルフロス、歯磨き粉、洗口剤を使用することは、歯垢の付着防止に効果が期待できます。

歯周病と全身疾患との関わり

歯と歯ぐきのすき間にある、歯周ポケットから侵入した歯周病菌の毒素が、毛細血管を介して体内循環することで、糖尿病、アテローム性動脈硬化症、関節リウマチ、慢性腎臓病など、全身へ悪影響があると報告されています。