矯正歯科とは、一般的には悪い歯並びをきれいに治す治療のことをいいます。
歯並びの美容的な改善をするだけではなく、発音障害を改善すること、前歯で食べ物をしっかりとかみ切ることや奥歯で食べ物を噛み砕くこと、全身とかみ合わせのバランスを調整すること、歯のガタツキをなくすことにより歯の清掃性を良くして、歯の寿命を延ばすという予防的な効果も持ち合わせています。
さらに、成長期のお子様には、顎、顔の適切な成長発育を促す効果もあります。
矯正治療によって歯並びが良くなると食物がよく噛めるようになり、またブラッシングが容易になるので虫歯や歯周病になりにくくなります。さらに口元の健康美や発音がしやすくなるなどの改善が得られ、歯科疾患の予防や健康面に役立ちます。
矯正治療を始める時期や期間は、不正咬合の状態により人それぞれ異なります。いずれにしても長期間にわたりますので、治療に際しては皆様のご協力が必要になります。特に、お子様の場合はご家族のご理解、ご協力も欠かせません。
また、以下の点についてもご留意下さい。
- 治療には定期的に長期間通える見通しが必要です。
- 必要があれば歯を抜く場合があります。
- 矯正装置をつけている間は歯垢がつきやすいので、毎食後歯を磨いて下さい。
- 矯正装置は壊れやすいものです。極端に固いものは避ける。大きいものは小さく切るなど食事については注意が必要です。また、チューイングガム、キャラメルなど、歯に付きやすいものは避けてもらう場合があります。
- 装置に慣れるまでしゃべりづらく違和感をおぼえたり、頬の内側がこすれて口内炎ができる場合があります。
- 装置を入れた後や装置を調整した後など、歯が動き始めると歯が痛むことがありますが、これは一過性のもので通常2、3日で痛みは治ります。
矯正治療について担当医から説明がありますので、充分にご相談下さい。