乳歯の重要性
乳歯は丈夫な永久歯が生えるための準備の役割や、永久歯を正しい位置に導くといった役割があります。その他にも、顎の骨の成長や知能の発達、正常な噛み合わせにも影響を与えます。そのため、乳歯だからどうせ生え変わるし、虫歯でも仕方ないという考えは大きな間違いです。
小児歯科
乳歯は、お母さんのおなかの中にいる時から、発育が始まり、早いものでは、胎生7週から形成が始まるとされています。
※当院では、これまで歯科医院を受診したことがない、他の歯科医院で治療ができなかった、などの理由の小さなお子様に関しては、まずチェアに1人で座ることの練習から始めます。治療で使う器械、器具の説明、器械を用いて歯磨きなどある程度慣れてから治療に移ります。治療も、例えば10数えながら、ゆっくり行います。ご家族さまの、一刻も早く治療をしてもらいたいという気持ちは重々承知しておりますが、抑えつけたり、無理やり治療することで、お子様にトラウマを植え付けてしまうことにもなりかねません。また、お子様の拒否が強く、体動が激しいと、安全な治療が難しくなってしまいます。お子様の状況に合わせて、治療を進めていきますので、ご理解ご協力の程宜しくお願いします。
乳歯は丈夫な永久歯が生えるための準備の役割や、永久歯を正しい位置に導くといった役割があります。その他にも、顎の骨の成長や知能の発達、正常な噛み合わせにも影響を与えます。そのため、乳歯だからどうせ生え変わるし、虫歯でも仕方ないという考えは大きな間違いです。
お子様に歯磨き任せていませんか?院長の大学病院時代、ある上司がよく言っていた言葉があります。「子供が虫歯になるのは、保護者の責任が大きい」。虫歯があるお子様を持つ、ご家族さまには非常に耳が痛い言葉、強い言葉です。大人でも完璧に近く磨くのは難しいのに、小さなお子様が磨けるでしょうか。答えは「ノー」です。
そこで大切なのが、仕上げ磨きです。乳歯の虫歯は、歯と歯の間からなることが非常に多いのでデンタルフロスはとても効果的です。例えば次の日が休みでしたら、親子で歯垢染め出し液を使って、確認することもいいと思います。仕上げ磨きはいつまでやればいいかは、結論は出ていません。個人的な意見ですが、小学校低学年の時は毎日行い、高学年になったら週一日にチェックで良いかもしれません。もちろん、お子様の口腔内の状況によりますが。
永久歯の生えたての時期は、歯の表面が粗造で汚れが付きやすく虫歯になりやすい時期です。また、乳歯に虫歯があると永久歯も虫歯になるリスクが高まります。お子様の歯に異常を感じたら、お早めにご相談下さい。
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中は無菌状態で、虫歯菌はいないと言われています。では、なぜ虫歯になるのでしょうか?
虫歯は感染症です。つまり、お口のスキンシップなどを通じて周囲の大人からお子様のお口に虫歯菌が移り、虫歯に感染してしまうのです。
虫歯菌に感染しやすい時期は、生後1歳7ヶ月~2歳7ヶ月の間です。
この1歳7ヶ月~2歳7ヶ月の間に、お子様と同じ箸やスプーンを共有しない、噛み与えをしない等のお口のスキンシップを控えることで、成長した時の虫歯の本数を少なくすることができます。
1.歯磨き指導
子供が歯磨きを好きになるように丁寧に指導いたします。
歯磨き、ブラッシング指導では、虫歯を防ぐために効果的なブラッシング法を楽しみながら、歯科衛生士が丁寧に指導していきます。
2.フッ素塗布
生えてきたばかりの永久歯は、虫歯になりやすく、しかも急激に進行します。
虫歯を予防するために、フッ素を歯の表面にコーティングします。
フッ素の効果は、お子様のお口の中の状態によってさまざまです。
フッ素の塗布は歯の生える本数を基準に3ヶ月毎、年に4回を目安とし、医院でのケアを受けることをおすすめします。
またご家庭でのフッ素洗口剤やフッ素入り歯磨き粉を、医院でのケアと並行するとより効果的です。
3.シーラント
お子様の歯、特に奥歯の溝は複雑な形をしているので、なかなか歯ブラシの毛先が入りません。そのため汚れが溜りやすく虫歯が発生することもあります。
細かい溝を歯科用の薄いプラスチックでふさいで虫歯を予防するのがシーラントです。シーラントは、はえたばかりの奥歯(6~7歳頃や11~13歳頃)の予防に有効です。
妊娠中のお母さんの口の中は、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの増加により、歯周病になりやすくなります。血管透過性も亢進するため、歯周病原細菌が血管内への侵入が容易になります。そして、歯周病は陣痛を促進させるプロスタグランジン産生を促進させるため、早産のリスクになるばかりでなく、低体重児出産に関連があると報告されています。
歯ぐきには妊娠性エプーリスなどの腫瘍類似疾患が見られることもあります。
妊娠中期から後期にかけて、治療のため妊婦が仰臥位(仰向け)になると、胎児や羊水、増大した子宮の重みで下大静脈(下半身からの血液を心臓へ戻す血管)が圧迫され、顔面蒼白、冷汗、悪心・嘔吐などの症状が見られるため、治療には配慮が必要です。
当院では、妊娠中の患者様が来院された場合、安全な歯科治療が受けられるように、通院されているマタニティークリニック・総合病院産婦人科の主治医の先生へ、歯科治療で必要な情報に関して連携を取り合います。
また、今後妊娠・出産をご検討されている方でまだ主治医が見つかっていない患者様、当院が普段お世話になっている、産婦人科をご紹介させていただくこともできますので、ご気軽にご相談下さい。
お母さんになる準備、妊娠中、出産後のお母さんへ、少しでもお役に立てるような治療および指導を行います。